|
生命の維持に大切な水
ラクダのように、水を体内に貯蓄する組織を持たない人間は、水分不足に極めて敏感な動物です。体内のたった1%の水分が不足するだけで喉の渇きを感じ、2%不足すると脱水症状が始まり、さらに4%に至ると感情が不安定になりイライラしてきます。8%では、なんと精神錯乱や呼吸困難が起こり、10%不足すると臓器不全が起こります。
このように、体の中の水は重要な役割を持ち、私達は絶えず水を飲み、体内循環させることによって生命を維持しているのです。
見えないところで命を支えている極めて重要な水にも関わらず、私たちはこの「水の質」に対して、ついつい軽く考えてしまいがちです。
老化といいますと、50代、60代から始まるものだとのイメージがあります。
しかし、私たちの肉体は20代半ばを過ぎると、すでに身体の内部からの老化が始まります。それは『ムコ多糖タンパク質』の体内合成カが衰え、体内保水率が落ち、乾燥してくるからです。『ムコ多糖タンパク質』も、糖の組み合わせや配列(糖鎖)によって、さまざまなものがあります。
代表的なものを挙げれば、「コンドロイチン硫酸」「ヒアルロン酸」「へバリン」。
化粧品などで、ヒアルロン酸の名前をご存じの女性は多いと思います。
コラーゲンは、繊維状をしており細胞同士を結びつける結合組織でその内部を埋め、老化と水に重要な役割をしている物質がムコ多糖とよばれる高分子物質です。この中で分子量が一番大きいヒアルロン酸とよばれるムコ多糖は、水を大量に包み込む能力を持っています。1グラムのヒアルロン酸は、6リットルもの水を保持できるといわれます。
老化によってシワが増えるのは、細胞内の水が減ることですが、正確には、水を大量に包み込むこのヒアルロン酸が老化とともに減少することなのです。ヒアルロン酸が減ることですが、そのかわりに水を含みにくい別のムコ多糖が増えはじめ、水分の少なくなった空間に脂肪がたまります。そして老化が深更します。
60%台をキープし続けていた肌も、高齢になると50%台に減り、否が応でも内部だけでなく、シワ・たるみなどの外見的な老化が目立っていくのも、やはり水が犯人だったと言えます。
体に良い水とは
体に良い水とは、古代の海水または母親の胎内の羊水と同じミネラル成分を含んだものとされています。
私達人間の体液(水)は、量こそ違っても海水と同じミネラル成分を含んでいるからです。
人類の始祖は太古の昔「最初のスープ」とも呼ばれる古代の海水の中で誕生しました。その時の構造を現在も尚引き継いでいるため、体液(水)は海水と同じミネラル成分を必要としているのです。
この他に体に良い水のポイントとしては以下のようなものがあります。
- 有害なものを含まないこと
- 酸素と炭酸ガスが充分に溶け込んでいること
- 水の硬度が高すぎないこと
- PH(ペーハー)は弱いアルカリ性であること
|
|